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飛騨の伝統食あぶらえを救え!

2016年2月17日

みなさま、こんにちは。
たぐちよしひろと申します。


高山出身で18歳で上京してから18年目になります。

年に2、3回は家族を連れて高山に帰ってきますが、やっぱり高山の空気はおいしくて、この自然豊かな環境でのびのびと子育てしたいなあと思い、家族を連れてUターン移住の準備を進めています。

 

高山に帰ってきたときには、必ず大好物のあぶらえ(飛騨えごま)を食べるようにしています。東京にはまず無いからです。
上京した頃からずっとあぶらえの味が忘れられず、実家から定期的に送ってもらっていました。
子供の頃からあぶらえが大好物で、あぶらえの餅、あぶらえの五平餅、あぶらえのおはぎ、じゃがいも和え物、ほうれん草の和え物などよく食べていました。
特に、おじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに行ったときなど、飛騨地域の食卓にはあたりまえのようにあぶらえがありました。

 

ところが最近、あぶらえを食べる機会が減っていると思いませんか?

数年前に、高山の五平餅屋さんのおばちゃんとお話ししていて衝撃を受けたことがあります。
 

「あぶらえの五平餅を出す店は高山でうちだけになってまったんやさ・・・」


昔は、高山のいたるところであぶらえの五平餅が食べられたはずです。
今は、その多くが味噌だれやゴマだれなどに変わってしまいました。

 

たくさんの観光客の方々にも、せっかく飛騨に来てくださるのなら、飛騨の伝統食あぶらえを知ってもらいたいし、味わってもらいたい。
このままでは、遅かれ早かれあぶらえの五平餅は食べられなくなってしまいます。もしそんなことになったら、とっても悲しい。
「こりゃどもならんぞ!」と思い、まずはあぶらえ業界の調査を始めることにしました。
 

農家さん、食品メーカー、小売店、行政機関、あぶらえの研究者など、これまで様々な方へインタビュー取材を行ってきました。

その結果、やはり問題が山積みだと分かってきたのです。
 

・あぶらえ農家の高齢化、引退の問題
・生産、選別で手間がかかり過ぎる問題
・えごまブームで買い占めされている問題


など、とにかくいま、飛騨のあぶらえが危機的な状況です。

当面の一番の課題は、あぶらえの生産量が圧倒的に足りないということです。
まずはこれを解決する仕組みを構築し、農家さんと一緒に確実に実行していかなければなりません。

 

ということで今回、5年ほど前からあたためていた企画「飛騨えごま復興プロジェクト」を立ち上げました。
おいしい・健康にいい・飛騨地域の活性化につながるなど、関わる人すべてが幸せになれるのがあらぶえです。

ぜひ、みなさまのお知恵を貸してください。

 

どうぞよろしくお願い申し上げます。